貿易は今も世界経済の要だ。そしてここでも、新興国に有利な状況が存在する。コロナ禍と最近の米中貿易戦争の影響で、企業はサプライチェーンを中国から、ベトナムやメキシコ、インドネシアへとシフトさせている。
さらにアメリカでジョー・バイデン大統領が正式に誕生すれば、中国やメキシコといった新興国との貿易摩擦もある程度緩和するのではないかと期待する声も多い。
もちろん、全てのことにはリスクがある。新型コロナウイルスのワクチンは2021年を通じて供給が広がると期待されているが、一部の新興国、とりわけ最貧国は、十分な量を確保するのに時間がかかるかもしれない。
また、ワクチンに何らかの問題があれば、あるいは多くの国が再びロックダウンに入るようなことになれば、新興国から安全な資産に投資資金が逃避する恐れがある。だが現時点では、投資家は総じて2021年の世界経済を楽観していると言っていいだろう。
<2021年1月12日号「2021年に始める 投資超入門」特集より>
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます