バルチは8月25日の銃乱射事件に関連する罪には問われてはいない。だが南部貧困法律センターのプロジェクト「ヘイトウォッチ」は、バルチと、白人至上主義のプロパガンダを公開したツイッターアカウントとの関連を発見した。

8月26日に公開されたバルチのフェイスブックへの投稿では、バルチは銃乱射事件に至るまでの経緯を自分なりの解釈で詳しく述べた。自分はリッテンハウスや「市民を守り、その財産と生活を守るために」ケノーシャに足を運んだ民兵メンバーと一緒にいたと書いている。

この投稿は、バルチや彼の仲間がその夜、関係者全員を「保護し、援助し、元気を出してもらう」ためにデモの現場を訪れたことを示している。

バルチの説明によれば、彼は負傷したBLM(ブラック・ライブズ・マター=黒人の命は大事)のデモ参加者と、極左の反ファシズム政治運動アンティファのメンバーを両方援助したという

「警察の残虐行為に対する抗議行動に対しては、ブーガルー運動は何の文句もない。100%支持するし、歓迎してくれるなら、抗議活動も応援に行く」と、バルチは本誌に語った。

アロハシャツ姿で武装

ケノーシャでは最近、自警団「ケノーシャ・ガード」が誕生し、人種的正義を求める抗議デモから町を守るため「武装市民」を支援している。だがバルチは、ブーガルー信奉者がケノーシャにきたのはそれとは関係ない、とサンタイムズに語った。

この自警団はオンラインで嘆願書を発表、「法執行機関は劣勢にあり、市長は失敗した」と訴え、「武器を取り、私たちの街を守ろう!」と呼びかけた。

ポストによれば、ケノーシャ・ガードもリッテンハウスとの関係を否定している。

黒人男性ジェイコブ・ブレイクが警察官に背中を7発撃たれ、腰から下が麻痺した8月23日の事件以来、ケノーシャは連日連夜、抗議行動と暴力の舞台となっている。

銃乱射事件の前から、この町は社会不安と警察の残虐行為、制度的な人種差別に対する抗議で揺れ動いていた。その多くは暴力的なものだった。

ポスト紙によると、ブーガルー運動の関係者はアロハシャツを着用して半自動小銃を抱え、抗議行動の場に姿を見せた。彼らはフィラデルフィア、デンバー、ミネアポリス、ラスベガス、ダラス、アトランタ、ソルトレーク・シティーでもデモに参加している。

黒人男性ジョージ・フロイドが白人警察官によって殺された5月25日の事件をめぐってミネアポリスで起きた抗議デモに参加するために、ノースカロライナ州から車を走らせてきたこともあった

ラスベガスでは、BLMの抗議デモの最中に警察署に火炎瓶を投げつけて暴動を起こそうとしたブーガルー運動を支持する男性3人が、逮捕・起訴されている。

(翻訳:栗原紀子)

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