母国送還に遅れも発生

一方、一部の移民の本国送還にも遅れが生じている。

亡命を申請していたグアテマラのティモテオ・ビンチェンテさんは、3月に亡命却下の裁定を受けたが、控訴しないことを選択した。理由の1つは、ワシントン州タコマのICE移民手続センターにおける医療体制が不十分であり、パンデミックへの対応能力という点で不安を感じるようになったからだ。

ICEとの契約に基づき同施設の管理事業者となっているGEOグループの代表者は発表文で「当社が対応しているすべての収容者、また当社職員の健康と安全を確保するために、最大限の真剣さをもって責任を果たしている」と述べている。

亡命申請の却下から3カ月、ビンチェンテさんはまだ収容施設で動きが取れないまま、本国送還を待っている。

ビンチェンテさんは収容センターからの電話で、「深みにはまってしまった」とロイターに語った。「この先どうなるのか分からない」

Laura Gottesdiener(翻訳:エァクレーレン)

[ロイター]
トムソンロイター・ジャパン
Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・新型コロナの起源は7年前の中国雲南省の銅山か、武漢研究所が保管
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・抗体なくてもT細胞が新型コロナウイルス退治? 免疫システムで新研究
・韓国、水族館のイルカショーで虐待議論 「素人のお客」乗せてストレス死も?


20200721issue_cover150.jpg
2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます