「こうした小さな微生物は、いったん成長すると、海苔の香り成分であるジメチルスルフィド(DMS)を発生する。その匂いが、ウミガメにとっては食べ物のように感じられるのだ。過去の研究から、ウミガメがジメチルスルフィドを感知できることと、それをエサ探しの手がかりにしていることがわかっている」

これまでは、大量のプラスチックがウミガメなど海洋動物の消化器官にたどり着いてしまうのは、動物たちがプラスチックの見た目を食べ物と勘違いするからだと思われてきた。たとえばビニール袋は、クラゲに見える可能性がある。今回の研究は、そこに匂いという新たな可能性を加えるものだ。

次は水を伝う匂いを研究

論文著者たちの指摘によれば、絶滅危惧種のウミガメやクジラを含む700種近い海洋動物が、ごみのかけらを体内に摂り込むなどプラスチックごみの脅威にさらされている。

「わずか0.5グラムのプラスチックだけで、ウミガメの子どもは死に至る。ごく微量のプラスチックでも、命にかかわるほど危険だ」とマロスは語る。

今回の研究では、空気を伝わる匂いについて考察されたが、チームは今後、水を介してプラスチックから伝わる匂いについて研究していきたいと考えている。水中を伝わる匂いによって、ウミガメの脅威はさらに高まる可能性がある。

「これをきっかけにできれば、海岸にペットボトルを置いて行こうとしたときにこのことを思い出してほしい。あるいは、使い捨てのボトルを買う代わりに水筒を持参しようという気を起こしてほしい」と、ノースカロライナ大学のゴーフォースは語った。

(翻訳:ガリレオ)

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