専門家はなお慎重

中国の当局者は、新たな感染者の発生が落ち着いていることについて、感染阻止に向けた措置が効果を上げているサインだとみている。

中国本土での新たな感染者数は1月30日以降、2000人を割ったことがなかった。また、1日当たりの死者数も2月11日以降、100人を割り込んでいなかった。

中国以外では、26カ国・地域で827人の感染者、5人の死者が確認されている。

一方、ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディスンで国際公衆衛生を専門とするジミー・ウイットウォース教授は、新型コロナウイルスはなお急速に拡大する力を持っているとし、世界の保健当局は警戒を続けるべきとの見方を示している。

教授は「中国での新たな感染事例の減少が、湖北省での感染ピークを示すものであると考えることは可能だが、そう確信するには時期尚早」と指摘。「他国の保健当局は引き続き警戒姿勢を維持し、すべての感染者を特定して感染拡大を阻止することが肝要だ」と主張した。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長も17日、中国からの最新のデータによると、新型コロナウイルス(COVID─19)の新たな感染者の伸びは鈍化しているものの、今後の展開については「依然としてあらゆるシナリオが考えられる」と述べた。記者団に対して「トレンドの見極めには極めて慎重になる必要がある」とし、この減少傾向が続くとみるには時期尚早と語った。

ダイヤモンド・プリンセス

横浜港に検疫のため停泊し、新型ウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から退避した300人超の米国人は、派遣されたチャーター機2機でテキサス州とカリフォルニア州の米軍基地に到着した。到着後は全員が2週間にわたり隔離されるという。

退避者のうち14人は直前の検査で陽性反応が出たが、搭乗が許可された。米国務省によると、陽性患者は機内で隔離されたが、それまで約40分間にわたり他の乗客と同じ場所にいたという。このため、60人について健康観察を行うとしている。

同船では約400人に陽性反応が出ており、中国外で確認された感染者の約半数を占める。米国に続いて他の複数の国も自国民を退避させる計画を発表している。乗客乗員約3700人の約半数は日本人。

英国も、乗船している自国民の退避措置に乗り出した。英外務省は声明で「必要な手続きを進めるため、乗船している英国民と連絡を取っている」と表明した。

一方、日本などで入港を拒否され、カンボジアに13日に到着したクルーズ船「ウエステルダム」では、下船後にマレーシアに移動した乗客の米国人から新型コロナウイルスの陽性反応が出た。マレーシア当局が発表した。

[北京 18日 ロイター]
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