欧州連合(EU)が一連の新たな対ロシア制裁を準備する中、ロイターが入手した欧州のある国の情報機関の報告書は、ロシアの金融機関が戦時経済の負担の多くを背負っているため、同国は「爆発的な」銀行危機に陥るリスクがあると警告している。

ロシアの銀行の状況を欧州当局者に伝えるためにここ数週間で作成されたこの2ページの文書は、西側によるさらなる規制に対するロシアの銀行の脆弱性を概説。ロシアの銀行はウクライナへの全面侵攻以降に科された制裁をおおむね乗り切ってきたものの、融資状況の悪化と家計債務の増加が「爆発的」なリスクを生み出しているという。

ロシア中央銀行はこの評価についてコメントを控えたが、大規模な銀行危機のリスクを軽視する姿勢をこのところ示している。

ウクライナとの戦争費用が国庫を圧迫する中、ロシアは企業や借り手を支援するために銀行への依存度を高めている。報告書は、経済が不安定化する中、このことが銀行にリスクを背負わせていると指摘している。

一方、コンサルティング会社マクロ・アドバイザリーのロシア専門家、クリス・ウィーファー氏は「ロシア経済は停滞しているが、国家の支配力と防衛費により、差し迫った金融危機は発生しない」と指摘。「アジアは制裁を無視している。したがって、新たな制裁がロシアを危機に陥れるという考えは単なる希望的観測に過ぎない」と述べ、防衛支出が失業率を低く抑え、賃金を高水準に維持していると付け加えた。

[ロイター]
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