<季節外れの熱波に見舞われたばかりの米国東部では、11月中旬、北極からの強力な寒波により厳しい寒さとなっている......>

2019年10月初旬に季節外れの熱波に見舞われたばかりの米国東部では、11月中旬、北極からの強力な寒波により厳しい寒さとなっている。11月11日、中西部のグレートプレーンズで気温が1月並みまで急激に下がり、これが翌12日以降、東に移動しているという。

1時間に9°C下がり、平均気温よりも17°C下がった

アメリカ国立気象局(NWS)は、14日朝にかけて385地点で記録的な寒さになると予報。多くの地域で平均気温よりも華氏15度(摂氏約8.4度)から華氏30度(摂氏約16.8度)下がり、12時間以内に気温が華氏30度下がる地域もある。

この寒波はまずロッキー山脈北部に到来した。モンタナ州ハバーで、10日、華氏マイナス18度(摂氏約マイナス27度)の史上最低気温を記録し、11日には、モンタナ州北部で気温が華氏マイナス30度(摂氏約マイナス34度)まで低下。同日、テキサス州ダラスでは、午前10時から11時までのわずか1時間で気温が華氏65度(摂氏18.3度)から華氏46度(摂氏7.7度)まで下がり、風速は時速44マイル(約70.8キロ)に達した。その後、寒波は南東部に広がり、テキサス州ガルベストンからメキシコ湾岸部に沿ってフロリダ・パンハンドルまで、米国本土の東半分をほぼ覆っている。

航空機も滑走路でスリップ

北極からの寒波が東に向かって張り出すことにより、中西部からアパラチア山脈までの広い範囲で積雪も予想されている。中西部から北東部までの地域では概ね1インチ(約2.5センチ)から4インチ(約10センチ)の積雪が予想されているが、北極からの冷たい風が五大湖に吹き付けることで、五大湖周辺の地域では、積雪が1フィート(約30センチ)から2フィート(約60センチ)にのぼるおそれもあるという。

シカゴ・オヘア国際空港では、11日午前9時の天候が雪、気温華氏22度(摂氏マイナス5.5度)、風速時速30マイル(約48.3キロ)という悪天候により、アメリカン航空の航空機が滑走路でスリップするインシデントが起こった。

各地で交通事故も発生している。

この寒波は14日以降、弱まってくるものの、気温は依然として平均を下回り、28日のサンクスギビング・デー(感謝祭)に向けて、次第に穏やかになるとみられている。

気象庁の1カ月予報では、日本も11月16~22日ごろに寒気が入り、気温が平年より低くなる見通しだ。

●動画:記録的な寒波がアメリカを襲う