上院では?

 

下院での弾劾条項可決後、上院は正式な弾劾裁判を開始。弾劾だけでも大統領にとっては経歴上永遠の汚点となるが、引き続き大統領の座にとどまることはできる。上院では共和党が過半数を占め、共和党のミッチ・マコネルが院内総務を務めている。そのためトランプを罷免する見込みは極めて薄い。さらに審議することなく訴追自体を却下する可能性は非常に高く、弾劾裁判すら行わないかもしれない。

弾劾裁判が行われる場合は、下院代表議員が検察官、上院議員全員が陪審員となり、ジョン・ロバーツ最高裁判所長官が裁判長を務める。

上院は現在、定数100で、共和党53議席、民主党45議席、無所属2議席。大統領に対する有罪判決と罷免に必要な3分の2(67票)以上の賛成票を獲得するには共和党議員20人が造反する必要があるが、その可能性は極めて低い。

具体的な日程は?

 

下院司法委のナドラー委員長によれば、下院は12月の会期末までに全て完了したい構えだ。ペロシは明確な日程は示さなかったが、万事「迅速に」進めると語った。

<本誌2019年10月8日号掲載>

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