アメリカで最大級の知名度を誇る機関車が、歴史的な米大陸横断の旅を終えた。
米ユニオン・パシフィック鉄道4000形蒸気機関車、通称「ビッグボーイ」4014号機は、動作可能な状態で保存されている蒸気機関車のうち世界最大。3月下旬から約4カ月間かけて、米東部や中西部、西部の各州を巡った。
同鉄道会社によれば、ビッグボーイが米東部へ向かったのは今回が初めてだ。アメリカ建国250周年の記念行事の一環として、大陸横断ツアーを実施したという。
多くのアメリカ人にとって、ビッグボーイはただの機関車を超えた存在だ。移動する「生きた歴史」として、行く先々で注目を集めている。今回のツアーでは、途中で大規模な展示イベントが開催され、計10州の50カ所以上で停車。ビッグボーイ史上、初めてインディアナ州、オハイオ州、ニューヨーク州、ペンシルベニア州を走行した。
各地の沿線では、人々が感情にあふれる反応を見せた。さまざまな町で「大人の男性」が、通過するビッグボーイを見て涙ぐんでいたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。
4014号機は第2次大戦中の1941年、米西部の山岳地帯で重量級の貨物列車を牽引する用途で製造された。ユニオン・パシフィックによれば、ビッグボーイは計25両が造られたが、現在も動作可能なのは4014号機だけだ。
同機が動態復帰したのは、最初の大陸横断鉄道開通150周年を迎えた2019年。以来、「鉄道大使」として活躍している。