[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は4日公表した報告書で、ウクライナがEU加盟交渉の妥結目標を達成するには、改革を加速する必要があるとの見解を示した。
EU拡大政策に関する報告書で「ウクライナ政府は2028年末までに加盟交渉を妥結する目標を示している」とした上で、「欧州委はこの野心的な目標の実現を支援する決意だが、達成には改革ペースの加速が必要だ」と述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領はEU加盟を外交政策の中核的な目標に据えている。ロシアの侵略に直面する中、ウクライナと欧州全体の長期的な繁栄と安全を確保する手段と位置付けている。
欧州委は「ロシアによる侵略戦争が続く厳しい状況下でも、ウクライナはEU統合に向けた改革課題への取り組みを堅持してきた」と評価。その上で、今後は法の支配に関する基準の達成と少数民族に関する行動計画の履行に注力し、司法改革を実施するとともに、汚職対策で進展を示すべきだとした。
欧州首脳は2022年6月、ウクライナとモルドバにEU加盟候補国の地位を付与した。
欧州委は報告書で、モルドバの改革はウクライナより速いペースで進んでいるとの認識を示した。
「モルドバ政府は28年初めまでに加盟交渉を暫定的に妥結する目標を示している。欧州委はこの目標の実現を支援する決意だ。野心的な目標だが、モルドバが現在の改革ペースを維持すれば達成可能だ」とした。