Takahiko Wada
[東京 30日 ロイター] - 総務省が30日に発表した東京都区部の10月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比2.6%上昇した。伸び率は前月の2.7%から小幅に縮小した。エネルギーが上昇に転じる一方で、水道料の伸び率がゼロまで急速に縮小した。コメ類が過去最大の下落率となったことも重しとなった。エコノミストからは、食料品の伸びが「想定よりやや弱い」との声が出ている。
コアCPIの伸び率は、 ロイターが集計した民間調査機関の予測中央値に一致。2カ月連続で2%台となった。
エネルギーは2.2%上昇。このうち、電気代は1.7%上昇、都市ガス代は4.9%上昇でいずれも前年比上昇に転じた。政府の電気・ガス価格の補助縮小に加え、原燃料価格の高騰が波及した。
水道料は前年比変わらず。前月は65.6%上昇だった。東京都の水道基本料金無償化について、昨年と今年で終了月が1カ月違うことによる影響が出た。
生鮮除く食料は3.0%上昇に鈍化した。コメ類が31.3%下落し、1971年1月以降で最大の下落率を記録した。
コア対象529品目のうち、上昇は364、下落は115、変わらずは49、非調査対象は1。上昇品目は前月の373から減った。
今回のコアCPIについて、UBS証券の栗原剛次席エコノミストは「弱い印象」と指摘した。食料品の伸びが想定よりもやや弱いとし「当社が想定しているような過去の食料インフレのピーク(8―9%台の伸び)に向かった本格的な加速は見られていない」とコメント。「少し需要が軟調で食料値上げに家計が疲れてきた可能性には注意したい」とした。
総合指数は前年比2.8%上昇し、伸びは前月の2.7%から小幅に拡大した。一方で、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は2.6%上昇と、伸びは前月の2.9%から縮小した。