Utkarsh Shetti Pritam Biswas

[29日 ロイター] - 米決済大手マスターカードが29日発表した第3・四半期決算は利益が市場予想を上回った。インフレの高止まりや経済の不確実性への懸念にもかかわらず、個人消費が底堅さを維持した。

安定した労働市場や依然として力強い賃金の伸びが、イラン紛争に伴うガソリン価格の急騰や生活費上昇による家計への圧迫を和らげている。

リン・ハイ最高財務責任者(CFO)はロイターのインタビューで、今年の支出増加の一部はガソリン価格の上昇によるものだったと説明。ただ、インフレ率が高止まりすれば、価格上昇による短期的な恩恵が損なわれる可能性があるとした。

同氏によると、支出は所得層を問わず増加している。一般的な消費者が予算のより多くを生活必需品に振り向ける一方、高所得層は裁量的な支出を維持しているという。

景気低迷期には消費者が資金不足を補うため借り入れに頼ることから、クレジットカードの利用が増える傾向もある。

第3・四半期の調整後1株利益は5.31ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の5.16ドルを上回った。

カード発行国以外での支出を示すクロスボーダー決済額は11%増加した。

6月11日から7月19日まで開催されたサッカー・ワールドカップ(W杯)後半戦は、カード決済各社のクロスボーダー決済指標を押し上げる要因となり、中東での緊張激化による旅行需要への打撃を和らげた。

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