[ニューヨーク/ロンドン 29日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)が金利据え置きを決定したものの12月の利上げに含みを残したことを受け、ユーロが上昇した。ドルは経済指標でインフレ加速が示されたことでおおむね軟調。円は日銀が31日に発表する金融政策決定会合の結果が注目される中、対ドルでほぼ横ばいで推移した。

ECBはこの日に開いた理事会で、予想通りに金利据え置きを決定。ただ、エネルギー価格の急騰を受けてインフレリスクが高まっていると警告し、12月の利上げの可能性に含みを残した。ECBはまた、ラガルド総裁が来年2月7日に退任すると発表。任期は27年10月までだった。

ソルトマーシュ・エコノミクスの欧州担当エコノミスト、マルシェル・アレクサンドロビッチ氏は「ECBは予想通りに金利を据え置いたが、インフレ見通しの上振れリスクを挙げ、12月の利上げが十分にあり得ることを示唆した」と指摘。「金利据え置きよりも、ラガルド総裁が来年10月ではなく2月に退任すると発表されたことが大きなニュースだった」とし、1月初めに退任するイザベル・シュナーベル専務理事と、5月に退任予定のフィリップ・レーン専務理事兼チーフエコノミストに言及し、「(ラガルド氏の早期退任は)市場にとって驚きではなかったが、ECBが2027年前半に大規模な人事刷新を迎えることが改めて意識される」と述べた。

ユーロは対ドルで一時5月以来の安値を付けたものの、その後は上向き、終盤の取引で0.13%高の1.1167ドル。

日銀は29─30日の金融政策決定会合で金利据え置きを決定すると広く予想されている。バンク・オブ・アメリカのイズミ・デバリエ氏らアナリストは投資家向けリポートで「日銀の政策決定会合で円相場が大きく動くとは予想していないが、基調的なインフレ圧力が根強いことを踏まえると、タカ派的な反対票が複数出れば円高方向の反応が強まる可能性がある」とした。

終盤の取引で円は対ドル で0.05%安の157.91円。

米連邦準備理事会(FRB)は28日までの2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定。11月3日に中間選挙を控える中、インフレ動向に関する一段のデータを見極める姿勢を示した。ただ、商務省がこの日に発表した9月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.6%上昇し、伸びは8月の3.4%から加速。FRBが12月の次回会合で追加利上げに動くとの見方が強まった。

CMEフェドウォッチによると、FRBが12月の会合で利上げを決定する確率は約80%。

主要通貨に対するドル指数は0.14%安の101.98。

ドル/円 NY終値 157.69/157.73

始値 158.01

高値 158.12

安値 157.65

ユーロ/ドル NY終値 1.1178/1.1182

始値 1.1148

高値 1.1185

安値 1.1106

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