[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は反落した。注目企業の決算や重要なインフレ指標を消化する中で、投資家は大手テクノロジー企業による巨額のAI(人工知能)投資を見直した。
主要3株価指数はいずれも下落。28日に発表されたアルファベットの低調な四半期決算を受け、テクノロジー株比率の高いナスダックの下げが最も大きかった。一方、小型株で構成するラッセル2000指数は1.0%上昇した。
半導体株は5営業日ぶりに反落。野心的なAI投資の資金を自力で賄える企業と、手元資金を取り崩し借り入れに頼る企業を選別する動きが広がった。
アルファベットは前日の決算発表を受けて後者と見なされた。中核の検索広告事業が振るわず売上高が市場予想を下回ったほか、AI関連の資金流出も大幅に拡大した。株価は12.6%急落し、通信サービス指数を押し下げた。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「こうしたリスク回避の日に小型株が相対的に好調なのは、AIの成長シナリオにほころびが見えても市場全体に問題が広がるわけではないと、市場が今のところ受け止めていることを示す良い兆候だ」と指摘。「AI関連株以外にも、かなり有望な投資先は数多くある」と述べた。
米商務省が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比年率3.4%増加し、市場予想を上回った。底堅い個人消費とAI関連の企業投資が、中東紛争に伴う原油価格上昇の影響を補い、成長率は1年ぶりの高い伸びとなった。また、9月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.6%上昇し、8月の3.4%上昇から伸びが加速した。
重機大手キャタピラーは9.3%下落。四半期利益が市場予想を上回ったものの、成長目標を据え置いた。
一方、第3・四半期売上高が市場予想を上回ったフォード・モーターは12.4%上昇した。
製薬大手イーライ・リリーは6.6%高。肥満症治療薬の好調な販売を受け、売上高見通しを引き上げた。
メルクも3.8%上昇。がん治療薬「キイトルーダ」とヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン「ガーダシル」の販売が好調で、利益が市場予想を上回った。
ソフトウエア株は総じて軟調で、フォーティネットとサービスナウは四半期決算発表後にいずれも20%超下落した。
半導体大手マーベル・テクノロジーは13.2%下落。データセンター向け光学部品を手がけるルメンタム・ホールディングスの買収に向け、詰めの協議を進めていると報じられた。ルメンタムは0.6%上昇した。
アマゾン・ドット・コムは第4・四半期の売上高見通しが失望を誘い、時間外取引で6.5%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.95対1の比率で上回った。ナスダックでも1.07対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約170億5000万株。直近20営業日の平均は170億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 52342 -132 -0.2 52086 52405 52086
.56 .54 5 .13 .88 .13
前営業日終値 52475
.10
ナスダック総合 26184 -365 -1.3 26201 26286 26053
.72 .13 8 .82 .46 .16
前営業日終値 26549
.85
S&P総合500種 7720. -23. -0.3 7699. 7732. 7690.
39 59 0 61 21 94
前営業日終値 7743.
98
ダウ輸送株20種 20233 +191 +0.9
.48 .70 6
ダウ公共株15種 1104. +12. +1.1
25 74 7
フィラデルフィア半導体 11518 -165 -1.4
.20 .80 2
VIX指数 17.20 +0.2 +1.7
9 1
S&P一般消費財 1894. -12. -0.6
11 00 3
S&P素材 657.7 +5.7 +0.8
0 7 8
S&P工業 1439. +14. +1.0
39 19 0
S&P主要消費財 989.1 +15. +1.6
3 98 4
S&P金融 946.9 +14. +1.5
0 19 2
S&P不動産 274.6 +6.0 +2.2
5 5 5
S&Pエネルギー 1056. +4.4 +0.4
32 1 2
S&Pヘルスケア 2146. +52. +2.5
02 25 0
S&P通信サービス 403.2 -28. -6.6
5 49 0
S&P情報技術 7071. -63. -0.8
57 02 8
S&P公益事業 438.3 +6.7 +1.5
3 4 6
NYSE出来高 13.97
億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 6493 + 大阪比
5 205
シカゴ日経先物12月限 円建て 6490 + 大阪比
0 170