[ソウル 29日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)のファン・ゴンイル金融通貨委員はロイターとのインタビューで、最近のウォン相場の変動ペースを注視する必要があると警告した。輸出依存度の高い韓国経済が人工知能(AI)向け半導体の需要急増の恩恵を受ける中でも、通貨の動きに慎重な姿勢を示した。

ファン氏は「為替相場では、水準よりも変動の大きさと速さを見る必要がある」と指摘。「最近の動きは想定よりやや速かった。変動を注意深く見ている」と述べた。

世界的なAI投資拡大でSKハイニックスやサムスン電子など韓国半導体大手への需要が急増し、ドル流入が膨らんだことがウォン高の背景にあると説明した。

ウォンは第3・四半期に対ドルで約13%上昇し、1998年第4・四半期以来の大幅な上昇を記録した。通貨高は通常、輸入コストを抑える働きをするが、ファン氏は「かつてほどではないが、輸出は今もわれわれの経済構造の屋台骨だ」と述べた。

輸出の急拡大は当面続くと予想する一方、その経済効果が均等に行き渡っていないことに懸念を示した。

ファン氏は金融通貨委で最もハト派的な委員の1人とされる。同氏は8月の利上げに反対した。

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