[ワシントン 28日 ロイター] - 米民主党がアラスカ州の連邦上院選で、対立候補の票を奪う可能性のある候補者を擁立していたと、米紙ニューヨーク・タイムズが28日報じた。

同紙によると、民主党の上院議員候補メアリー・ペルトラ氏の側近らは、陣営の弁護士や民主党上院選挙対策委員会の幹部と協力し、共和党現職のダン・サリバン上院議員の票を奪う可能性がある候補者2人を擁立した。2人は投票用紙に名を連ねている。

有権者が候補者に順位を付ける「順位選択投票制」を採用するアラスカ州では、サリバン氏、ペルトラ氏に加え、サリバン氏と同姓同名の退職教員と、当選の見込みが薄いジェラルド・ハイクス氏が立候補している。ハイクス氏は州知事選や連邦下院選に複数回出馬した経験がある。ハイクス氏は、撤退を促された進歩派の民主党候補デービッド・レスリー氏に代わって候補者となった。

ペルトラ陣営の前選対責任者エリサ・リオス氏は同紙に対し、ペルトラ氏はこうした取り組みを認識していたが、直接関与していなかったと説明した。ペルトラ氏の代理人と、同氏の代理業務を担う法律事務所エリアス・ロー・グループは、コメント要請に直ちに応じなかった。

民主党上院選挙対策委員会は関与を否定した。

同委員会の広報担当者は「共和党は、自党の選挙戦を有利にするため、候補者を擁立し支援してきた長い歴史がある。ニューヨーク州に住所を持つ受刑者をメアリー・ペルトラ氏の対立候補として擁立したほか、今回の上院選ではアリゾナ州在住者がアラスカ州の投票用紙に名を連ねられるよう、50万ドル近くを費やした」と述べた。

共和党系の特別政治活動委員会(スーパーPAC)は予備選中、アリゾナ州に住む第三政党の候補者への支援を図った。民主党系のスーパーPACもハイクス氏と別の共和党候補に対して同様の支援を行った。

米司法省は先週、サリバン氏が僅差で再選を逃した場合にアラスカ州の選挙結果認定を阻止するため、先手を打って連邦裁判所に提訴した。ペルトラ陣営の弁護士は、トランプ政権によるこの訴えを退けるよう裁判官に求めている。

上院では共和党が53議席、民主党側が47議席を占めており、民主党が多数派を奪還するには、11月3日の中間選挙で議席を差し引き4つ増やす必要がある。

共和党のトランプ大統領が2024年の大統領選で13ポイント差で勝利したアラスカ州は、トランプ氏の任期最後の2年間に上院の多数派をどちらの党が握るかを左右する激戦州の一つとなっている。

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