Julia Payne
[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州では冬の暖房シーズンを目前に天然ガスの価格が高騰している。欧州連合(EU)は29日、エネルギー安全保障について協議する。税制や送電網利用料の改革を通じて電気料金を引き下げる欧州委員会の提案も検討される見通しだ。
イラン、ウクライナ、イエメンでの戦闘により中東およびロシアの製油所が損害を受けるとともに、黒海、紅海、ホルムズ海峡といった重要な海上輸送路で石油・ガスの流通が妨げられている。
欧州のガス卸売価格は28日、2022年12月以来、初めて一時1メガワット時当たり100ユーロに達した。中東での紛争が激化するにつれて上昇し、紛争開始前の約3倍となっている。
ガス貯蔵施設の貯蔵率は75%と、前年同期の83%を下回る。
欧州委員会のヨーエンセン委員(エネルギー・住宅担当)は28日、記者団に対し「現在、非常に深刻な状況に直面している。供給面で安全保障上の問題が発生しているようには見えないが、軽視すべきではない」と語り、供給と併せ、家計と企業にとって手が届くエネルギー価格を確保することも喫緊の課題だとした。
欧州委員会は28日、技術上の規制緩和などを通じて生産量を引き上げる方法を検討するため、欧州の製油所との協議を開始した。