トランプ米大統領は、2024年の大統領選で自身を再びホワイトハウスへ返り咲かせててくれた有権者の一部から支持を失いつつある。しかしロイター/イプソスの世論調査と白人のキリスト教福音派への取材に基づくと、この層は依然として同氏にとって最も信頼できる支持基盤で、11月3日に行われる中間選挙で重要な役割を果たす可能性が高い。
トランプ氏の支持率が過去最低水準に落ち込み、苦戦を強いられる与党共和党にとって、生活費高騰や対イラン戦争への不満による票離れを食い止める上で、福音派有権者の高い投票率は大きな支えとなりそうだ。
先週、米南部サウスカロライナ州ブライスウッドにある福音派教会「ビレッジ・チャーチ」を訪れると、こうした忠実な支持者らが集まっていた。教会では数百人の信者が、エリック・エステップ牧師による恒例の「聖書と政治」をテーマとした説教に耳を傾けた。巨大スクリーンとコンサート会場のような照明に囲まれた礼拝堂で、エステップ氏は特定の候補者や政党への支持を表明することはなかったが、中絶や社会主義に続いてギャンブルを批判する説教を行い、信者たちに政治を聖書的価値観から捉えるよう呼びかけた。
エステップ氏は「教会はこの国における真実の砦だと信じている。この国を精神的・道徳的に守るには、皆さんのような人々と、この教会のような教会が必要だ」と訴えた。
このメッセージは72歳の元製薬会社幹部カレン・ホワイティングさんの心に強く響いた。彼女は州上院選民主党候補のアニー・アンドリュース氏ではなく、共和党候補のダーリン・グラム氏に投票する予定だ。グラム氏は、亡くなった兄である上院議員リンゼー・グラム氏の議席を引き継ぐ形で州知事から任命された。
ホワイティングさんは民主党がトランスジェンダーの少女や女性による女子スポーツ参加を認めようとしていることを懸念していると説明した。これは、ロイターが先週サウスカロライナ州で取材した他の白人福音派有権者の多くが、経済問題よりも社会・宗教問題を重視している姿勢と共通する。