[パリ 23日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは23日、フランスの信用格付けを据え置いた。社会不安の抑制と厳しい財政の立て直しに苦慮する政府にとって、圧力が和らいだ格好だ。
ムーディーズは格付けの定期見直しを終え、「Aa3」に据え置いたと発表した。見通しは2025年10月以降、「ネガティブ」としている。
債券市場は格下げを織り込んでいた。格下げされれば、既に格下げしていたS&P、フィッチにムーディーズも足並みをそろえる形になるところだった。フランスでは24年の解散総選挙でどの勢力も議会の過半数を確保できず、政治がまひ状態に陥り、財政再建が難航している。
仏財務省は声明で、格付け据え置きは「政府が27年予算法案で示した予算の信頼性を反映している。この予算は、財政再建の軌道を維持することを目指している」と表明した。
ムーディーズは声明で「Aa3の格付けは、財政赤字の削減を盛り込んだ27年予算が成立し、今後数カ月で資金調達コストが幾分低下し、社会的緊張もやや緩和することを前提としている」と説明した。