[ドバイ 23日 ロイター] - 米国とイスラエルがイランを再び攻撃した場合、イランがペルシャ湾の海底通信ケーブルを標的とする攻撃の詳細な計画を策定していることがイラン治安当局高官2人の話で分かった。
イラン当局者はこれまでも、米国との外交交渉が決裂し新たな戦闘が発生すれば、海底ケーブルが攻撃対象になり得ると警告。匿名を条件に取材に応じた2人の高官は、攻撃の具体的な手法や実施場所について明らかにしなかったが、このうち1人は、インターネット接続を含む通信の混乱を長期化させるため、攻撃後の修復作業を妨害することを目指す考えを示した。
同高官はロイターに対し「イランが攻撃されれば、もはやレッドライン(越えてはならない一線)は存在しない。海底ケーブルから軍事基地まで、秘密基地も含めて標的になり得る」と指摘。米国は「火遊びをしてはならない」とし、イランは海底ケーブルの位置を完全に把握しており、容易に破壊できると主張した。
海底ケーブルを巡っては、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のジャバニ政治担当副司令官が21日、イランのインフラが攻撃を受けた場合、ホルムズ海峡の海底に敷設された主要なインターネット通信ケーブル7本を標的にする可能性があると述べている。
国連機関の国際電気通信連合(ITU)によると、海底ケーブルは世界のインターネット通信量の約99%を担っている。ただ、通信調査会社テレジオグラフィーの調査責任者アラン・モールディン氏は、ホルムズ海峡を通過する国際通信帯域は全体の1%未満にとどまるため、イランによる攻撃があっても世界全体に及ぶ影響は限定される可能性があると指摘している。
イラン治安当局高官の発言について、米国務省とイラン外務省からコメントは得られていない。湾岸諸国も現時点でコメントしていない。