[ロンドン 23日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が23日発表した9月の小売売上高(数量ベース)は前月比0.4%減と、市場予想を上回る落ち込みとなった。秋の初めに気温が高めだったため衣料品の販売が振るわなかった。燃料価格の上昇が家計を圧迫した。
ロイターが調査したエコノミストの大半は、前月比0.1%減と予想していた。
ONSによると、スーパーマーケットの売上高は7月と8月に増加した後、9月は減少に転じた。9月の燃料販売数量は前月比2.2%増加。金額ベースでは6%超増加した。
7─9月の小売売上高は0.7%増加した。8月と7月の月次統計も上方修正された。サッカーのワールドカップ(W杯)や夏の熱波が追い風となった。ONSは8月と7月の月次の数値を上方修正した。
ここ数カ月、湾岸紛争で燃料や家庭用エネルギー価格が上がる中でも、消費はアナリストを驚かせるほど旺盛だった。英食品小売り最大手2社のテスコとセインズベリー、ファストフードチェーンのグレッグス、住宅関連用品小売りのキングフィッシャーは、いずれも最近、通期利益見通しを上方修正した。
ただ、大手小売り各社は、来年にはインフレ圧力が一段と強まる兆しを指摘し、消費者を取り巻く環境は厳しいとしている。来週、ヒーリー財務相は予算案を発表する。ヒーリー氏は生活費対策をやや拡充すると約束している。
23日に発表された10月のGfK消費者信頼感指数はマイナス24で、24年8月以来の高水準だった9月から11ポイント、コロナ禍初期以来、最大の低下となった。コロナ禍を除けば、16年6月の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票以来の大幅な悪化となる。
会計事務所RSM UKのチーフエコノミスト、トーマス・ピュー氏は「9月の小売売上高の減少と10月の消費者信頼感の急低下で、最近続いてきた経済の底堅さが終わりを迎えつつあるリスクが高まっている」と述べた。