[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツのクリングバイル財務相は22日、同日公表した新たな税収見通しについて、今後数年間の税収は従来予想を小幅に上回る見込みだが、財政余地の拡大にはつながらないとの見方を示した。その上で「将来の政策対応の余地を確保するため、連邦財政の健全化を続ける必要がある」と語った。
税収推計を担う専門家会議の最新予測によると、2026─30年の税収は5月時点の予想を434億ユーロ(486億ドル)上回る見通し。財務省によると、増収分の多くは州や地方自治体に帰属し、このうち連邦政府の取り分は5年間で33億ユーロにとどまる。
同省は税収見通しの上振れについて、欧州最大の経済大国である同国で長年の停滞を経て景気回復の兆しが出ていることが背景にあると説明した。
専門家会議はまた、27年の連邦政府の税収が5月時点の予想を41億ユーロ上回ると見込んでいる。ただ、この予測には議会による承認待ちの減税措置は織り込まれていない。
クリングバイル氏は議会で審議中の予算案に言及し、「良いニュースは、新たな財源不足が生じないことだ。悪いニュースは、新たな財政余地も生まれないことだ」と述べた。