Tassilo Hummel Alessandro Parodi

[パリ 22日 ロイター] - フランス高級ファッショングループのケリングが22日発表した2026年第3・四半期決算は、主力ブランドであるイタリアの「グッチ」の売上高が前年同期比6%減の12億9000万ユーロ(14億4000万ドル)となった。昨年就任したルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)の指揮下での急速な成長回復への期待は打ち砕かれた。

グループ全体の売上高は1%減った。発表を受け、ケリングの米国預託証券(ADR)は11%下落した。

デメオ氏は利益率倍増を目指す5カ年計画でケリングの立て直しを図っている。しかし、混迷する中東情勢、中国での需要低迷、米国での勢いの鈍化が壁となっている。

アルメル・プールー最高財務責任者(CFO)はメディア向けの電話会議で、年内に全体的な成長軌道への復帰が今も目標なのかとの質問に、通期決算の発表を理由にしてコメントを差し控えた。

ケリングによると、グッチの主な問題は特に中国における客足の減少で、同ブランド売上高は3年以上にわたり減少を続けている。北米でもグッチの売上高はわずかに減った。

プールー氏は「当社は最大限の規律を持って計画を続ける」と強調。これまでに小売店舗網を105店舗削減しており、来年末までに125店舗の閉鎖を目指していると表明した。

デメオ氏はコスト削減、さらなる店舗閉鎖、サプライチェーン(供給網)の合理化を推進することで利益率を25年の11.1%から20年代末までに倍増させることを目指している。ただアナリストは、ブランドの魅力を失った事業を立て直すには単なる効率化対策だけでは不十分だと指摘している。

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