Munsif Vengattil

[16日 ロイター] - インドの大富豪ムケシュ・アンバニ氏率いるリライアンス・インダストリーズは16日に出した声明で、米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」との競争を歓迎するとし、自社の衛星通信サービスも認可待ちの状態だと説明した。アンバニ氏がスターリンクのインドでのサービス開始を妨害しているとの非難に対し、リライアンス側が反応を出したのは初めて。

マスク氏は10億人を超えるインターネット加入者を抱えるインドでのスターリンクの立ち上げに向けて長年取り組んできたものの、インド政府とアンバニ氏が妨害していると批判を繰り返してきた。インド政府は承認プロセスでのいかなる偏見も否定している。

声明ではマスク氏の名前には言及していない。数日前にはリライアンス傘下のデジタル部門ジオ・プラットフォームズが、インド史上最大となる新規株式公開(IPO)で1080億ドルの企業価値を目指すと発表していた。

ジオは傘下にリライアンスの通信部門を抱え、5億3000万人超の顧客を持ち、インドのインターネット市場においてスターリンクの競合相手となる可能性がある。

リライアンスは「リライアンスとインド市場に関する発言」に言及した声明で、「当社は競争を恐れたことは一度もない」と主張。その上で、「これは事実を記録に残す」ことを目的としたものだと説明した。

これに対してスペースXは16日、5年以上にわたりインドの規制当局や業界と協力し、必要な政府の承認を得て、同国内に専用のシステムやゲートウェイ、その他のインフラを構築してきたと返答。短文投稿サイト「X」への投稿で「スターリンクがインドを高速インターネットでつなぐ準備が整っている」と表明した。

リライアンスへの返答として別の投稿で、マスク氏は「大変感謝している」とも発言した。

インド政府はスターリンク、ジオの衛星インターネット部門、インドのモバイル通信事業者バーティ・エアテルが支援するフランス通信衛星運営会社ユーテルサットの子会社ユーテルサット・ワンウェブに対し、サービス運営のライセンスを付与している。ただ、いずれの企業もサービス開始に必要な政府の安全性の承認を取得できていないままだ。

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