Brendan O'Boyle
[ブラジリア/サンパウロ 18日 ロイター] - ブラジル大統領選の決選投票を1週間後に控えた18日、フラビオ・ボルソナロ上院議員とルラ大統領による初の直接討論会が開かれ、激しい非難の応酬となった。
討論会前の世論調査では、極右のジャイル・ボルソナロ前大統領の息子であるフラビオ氏が、25日の決選投票で優勢とみられていた。今月初めの第1回投票では、ルラ氏の得票率を2ポイント近く上回った。
ただ、世論調査では両者の差が縮まっていることも示されている。ルラ氏は、1980年代の民政復帰以降、第1回投票で2位となりながら逆転勝利する初の候補になれると自信を示している。
討論会は、司会者の進行を最小限に抑え、候補者が壇上を動き回り、互いに直接やり取りできる形式で行われた。緊張感が漂う中、早々に汚職疑惑を巡る非難や個人攻撃の激しい応酬に発展した。
ルラ氏はフラビオ氏に対し、収監中の銀行家ダニエル・ボルカロ氏との関係疑惑を追及。フラビオ氏はルラ氏の息子が関与したとされる年金詐欺疑惑について問いただした。
ルラ氏は「うそをつくのはボルソナロ家の得意技だ」と発言。一方、フラビオ氏はルラ氏について「DNAに非常に明白な問題がある」「常に汚職にまみれている」と述べた。
両氏はこれまでの討論の機会をいずれも辞退しており、18日が初の対決となった。決選投票直前の23日に2回目の討論会が予定されている。
コンサルティング会社アルコ・アドバイスのパートナー、ルーカス・デ・アラガン氏は「全体としてフラビオ氏がやや優勢だった。発言内容よりも立ち居振る舞いによるところが大きい。ルラ氏は討論会を通じて居心地が悪そうで、緊張していた」と述べた。