Paul Sandle Yadarisa Shabong
[ロンドン 16日 ロイター] - 英規制当局の競争・市場庁(CMA)は16日、業務用ソフトウエア分野で米マイクロソフトを「戦略的市場地位」に指定することを提案した。これにより、マイクロソフトの表計算ソフト「エクセル」や会議アプリ「マイクロソフト チームス」、人工知能(AI)アシスタント「マイクロソフト コパイロット」などをセットで販売する手法にCMAが介入する道が開かれた。
CMAのサラ・カーデル最高経営責任者(CEO)は「あらゆる組織は自らのために最適な製品を選択し、希望に応じてプロバイダーを切り替え、異なるサプライヤーのサービスを組み合わせることが可能であるべきだ」とし、「私たちは企業がマイクロソフトの製品と他の選択肢をどのように併用するかについて、自由に選択できることを確実にしたいと考えている」とコメントした。
英国ではマイクロソフトのソフトが月間約2000万人に利用されている。CMAは5月、マイクロソフトのソフトでの地位が競争を阻害していないかどうかについて調査に乗り出していた。
調査の結果、マイクロソフトがパソコン用基本ソフト(OS)や、生産性向上とセキュリティー、サーバー、データベース管理のそれぞれのソフト分野で強固な地位を占めており、顧客が他社製品に乗り換える際に直面する障壁によって優越性が一段と強まっているとの見解を示した。
マイクロソフトの広報担当者は、CMAの見解に同意できないとして「コパイロットを含む当社の全ての製品はオープンで相互運用性が高く、顧客は競合サービスと併用することが可能だ」との声明を出した。
これに対してCMAは、顧客がAIツールを自由に選択できるかどうかや、競合他社がコパイロットと競うことが可能かどうかを調査するとコメントした。
また、マイクロソフトによるセキュリティー製品のセット販売が選択肢を制限していないかどうかや、同社のライセンスを巡る慣行が顧客のクラウド利用の選択肢にどのような影響を与えているかについても検証すると説明している。