Promit Mukherjee

[オタワ 17日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のマックレム総裁は17日、原油と石油製品の価格が高止まりしていることを受け、今月公表する四半期のインフレ見通しを大幅に引き上げる見込みだと明らかにした。バンコクからの電話会議で記者団に語った。

最新のインフレ・成長率見通しは28日の金融政策決定に反映される。

マックレム氏は、「(中東で)紛争が続き、エネルギー関連の輸送が依然制約を受け、製油能力も損なわれている。インフレが幅広い分野に波及し、長期化するリスクは高まっている」と表明。その上で「われわれの指針は2%というインフレ率目標だ。長期的にインフレ率を目標に近い水準に維持すべく取り組んでおり、必要に応じて金融政策を調整する用意がある」と述べた。

28日に決める金融政策については「われわれが自らに問いかけるのは、インフレ率が自然に低下して目標に近づくと見込めるのか、それともインフレの動きを変え、目標に向かうよう促すために利上げが必要なのかという点だ」と説明した。

金融市場ではこの数カ月、カナダ中銀が利上げするとの観測が強まってきた。ただ、市場は17日現在、28日、12月ともに据え置きを見込んでいる。一方で市場は、来年を通じて計100ベーシスポイント(bp)の利上げを織り込んでもいる。

マックレム氏は、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争が続く中、世界経済は底堅さを示してきたが、コストの上昇と金融環境の引き締まりによって耐性が試されていると指摘。また、各国政府は財政面で政策対応に使える余地が縮小しており、財政余力を回復するために政策を調整する必要があるとの認識を示した。その上で、中銀当局者にとって最大の懸念は、原油や石油製品の価格上昇が経済全体に波及するかどうかを見極めることだと訴えた。

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