[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のケント総裁補は19日、労働市場が予想より速いペースで緩んでいる兆候があると指摘した。ただ、1カ月分のデータを過度に重視しないよう注意を促した。
豪中銀の金融市場部門を率いるケント氏は銀行関連の会議で、先週発表された統計で9月の失業率が予想外に5年ぶり高水準の4.7%に上昇したことを受け、市場が追加利上げの確率を引き下げたと指摘し、こうした動きは理にかなっていると述べた。
「月次の数字については常にやや慎重に見ている」と説明。その上で、政策当局者が直面する重要な問題は、労働市場の緩みが需要の減退によるものか、それとも人件費の急上昇によるものかという点だとし、来週発表予定の四半期インフレデータがこの疑問の解明に役立つだろうと語った。
「それでもなお、労働市場の需給逼迫度合いが、われわれの予想よりやや速く緩んでいることを示す指標がある」と話した。
労働市場の堅調さは、豪中銀がインフレ対策として今年4回の利上げを行った理由の一つだが、基調インフレ率は3カ月連続で3.6%に固着しており、リスクは依然として上向きに傾いている。
市場は11月2─3日に開催される次回の政策決定会合で利上げが行われる確率を30%と織り込んでいるが、12月までの利上げについては約50%と織り込まれている。