Giuseppe Fonte

[ローマ 12日 ロイター] - イタリア中央銀行は12日、同国の2027年と28年の財政赤字が国内総生産(GDP)比3%を超える見通しとなったことで、欧州連合(EU)の過剰財政赤字是正手続き(EDP)から脱却するのが難しくなる恐れがあると警告した。

是正手続きからの脱却は、ジョルジェッティ経済・財務相が長年追求してきた目標であり、イタリアの財政健全化努力の総仕上げと位置付けられる。

政府は今月、26年の財政赤字は19年以降で初めてEUが上限とするGDP比3%以内に収まるとの見通しを示した。ただ27年以降については、EUが加盟国に認める財政ルールの例外措置を活用し、防衛費を増やすほか、中東情勢の混乱を背景としたエネルギー危機への対応に財政支出を振り向けることから、財政赤字が再び拡大すると見込んだ。

中銀担当者は議員への説明で、ルールの枠組みに「非対称性」があるため、是正手続きから脱却する目標を達成できないリスクがあると警告。EUの柔軟措置により、財政赤字がGDP比3%を超えてもEDPの開始は回避されるが、「既にEDPの対象となっている国が手続きから脱却しようとする際には、同様の規定はない」と述べた。

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