[9日 ロイター] - ウクライナは9日、ロシアのIT企業ヤンデックスが運営するデータセンターを攻撃し、一部を稼働不能にした。
ヤンデックスはロシアの人工知能(AI)開発に深く関わり、「ロシアのグーグル」と呼ばれることもある。同社によると、モスクワ南西のカルーガ州にあるデータセンターがウクライナの無人機(ドローン)による攻撃を受け、一部が稼働を停止した。
前日の8日には、リャザン州サソボにある同社の主要データセンターがウクライナの攻撃で停止した。同施設には、同社のAIモデルの開発に使うスーパーコンピューター3基のうち2基が設置されている。ヤンデックスは被害状況を調べており、設備が復旧可能かどうかは確認できないとしている。
Tインベストメンツの株式調査責任者マリャナ・ラザリチェワ氏は「リスクはヤンデックスのサービスが一時的に利用できなくなる可能性や、特定部門の減収にとどまらない。幅広い法人顧客基盤にも及ぶ」と指摘した。
攻撃による障害の全容は明らかになっていない。ただ少なくともヤンデックスのアプリの1つに、動作に問題が生じる可能性を知らせるメッセージが表示された。
ヤンデックスは声明で、障害が発生したサービスの復旧に向け、24時間態勢で作業していると説明した。「現在これが最重要課題だが、残念ながら容易ではない」と述べた。