Nick Carey Giulio Piovaccari
[パリ 9日 ロイター] - 来週開催される自動車国際展示会「パリモーターショー」には、過去最多となる20の中国自動車ブランドが出展する。中国メーカーは電気自動車(EV)やハイブリッド車のラインアップを拡大して市場シェアを伸ばしており、欧州市場で存在感を高めている。
今年の中国勢の出展規模は2024年の前回時の2倍。BYDや奇瑞(チェリー)といった古参メーカーに加え、「AITO(問界)」や「AVATR(アバター)」といった新参メーカーも参加する。
パリモーターショーは欧州自動車業界にとって重要な時期に開催されることになる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、欧州メーカーの中国での販売は低迷している一方、米国市場からほぼ締め出され、国内需要の低迷にも直面している中国メーカーはますます欧州に注力するようになっている。
コンサルティング会社グラント・ソーントン・スタックスのパートナー、ブラッド・クンツ氏は「中国勢は『米国では何もできないのだから、欧州に挑まなければならない』と言っている。もし米国が中国自動車メーカーの参入を認めていれば、欧州はこれほど激しい戦場にはなっていなかっただろう」と述べた。
シュミット・オートモーティブ・リサーチのデータによると、中国ブランドの欧州市場シェアは第2・四半期に10.7%に達し、前年同期の5.7%から上昇。1970年代に欧州に進出した日本の競合他社を上回った。
中国の自動車メーカーはEV技術において手ごわい競争相手として台頭しているが、欧州メーカーはより手頃な価格の新世代EVモデルで反撃を図ろうとしている。目玉の一つは、ステランティスによるシトロエン「2CV」の復活モデルだ。
自動車アナリストのフェリペ・ムニョス氏は「今回のモーターショーは、パンデミック以降、この地域で最も重要なものになるだろう」と指摘。「欧州勢が中国勢に対し、『われわれは依然として強く、準備万端だ』と伝えるために利用する舞台となる」と述べた。