米宇宙ベンチャーのスペースXが、米空軍が打ち上げロケット選定の入札で同社以外の3社と契約締結を決めたのは不服として、裁判所にやり直し命令を求めて訴訟を起こしたことが22日に裁判所に提出された資料で明らかになった。

訴状によると、著名起業家イーロン・マスク氏率いるスペースX(正式名スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ)は、空軍は3件の「未完成で未飛行」のロケットシステムへの発注を決めたと主張。政府が設定する期日までに飛行の準備は整わない見込みで、空軍の打ち上げ機選定計画の趣旨にそぐわないと訴えた。

空軍は調達規則に違反したとし、契約の停止と入札のやり直し、スペースXの提案の再考を空軍に命じるよう裁判所に求めた。

国防総省は米軍が宇宙活動を常に行える態勢を整えると同時に、打上げロケットにおけるロシア製RD―180エンジンへの依存度を低下させるために打ち上げロケットの選定計画を進めてきた。

打ち上げ市場は長い間、ボーイングとロッキード・マーティンの合弁会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)といった従来型企業が独占してきたが、スペースXとアマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)率いるブルー・オリジンなどが新たに参入し、軍からの契約獲得競争を繰り広げている。

空軍の入札で契約を勝ち取ったのはULA、ブルー・オリジン、ノースロップ・グラマンの3社だった。

スペースXの広報担当者は「公正な競争環境を確保」するために提訴したと説明した。

空軍とULAはコメントの求めにこれまでのところ応じていない。ブルー・オリジンはコメントを差し控えた。

訴訟は17日に連邦請求裁判所に提起されていたが、非公表となっており、審理内容も非公開とするよう要請があった。編集が加えられた訴状が22日に提出された。

空軍は4月に、契約条件に関するスペースXの異議申し立てを却下している。

[ロイター]
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