Xinghui Kok Jun Yuan Yong
[シンガポール 9日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は来週の政策決定会合で、金融政策を引き締めると予想されている。堅調な成長とインフレリスクを背景に、追加引き締めの論拠が強まっている。
ロイターが実施した調査では、アナリスト10人全員が14日の会合での政策引き締めを予想した。
MASは7月、市場の予想に反して金融政策を引き締めた。シンガポールドル名目実効為替レート(SドルNEER)として知られる為替レートベースの政策バンドの実勢上昇率(傾き)をごくわずかに引き上げると表明した。政策バンドの幅と中心値の水準に変更はないとした。
4月にも政策を引き締めていた。
OCBCのエコノミスト、セレーナ・リン氏は、中東紛争の拡大で粘着的な物価上昇圧力が財・サービス全般に広がる恐れがあり、コアインフレ率には上振れリスクがあると指摘。「スーパーエルニーニョ」の発生リスクも食品価格をさらに押し上げる可能性があると述べた。
バークレイズのエコノミスト、ブライアン・タン氏は「人工知能(AI)ブームの圧倒的な規模」が2027年にかけて比較的堅調な国内総生産(GDP)の伸びを支える中、MASが再び為替政策バンドの傾きを25ベーシスポイント(bp)という小幅な調整で引き上げると予想。
「ただ、経済成長から物価への波及はMASの想定より緩やかにとどまっているとみられ、中銀は今後もより積極的な引き締めを控えるだろう」と述べた。