Phil Stewart
[ワシントン 7日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は7日、米空母エイブラハム・リンカーンを空路で訪れ、飛行甲板上で、長期にわたる戦時派遣に耐えた乗組員の忍耐力を称賛した。この派遣は艦内での自殺未遂を巡って注目を集めていた。
リンカーンは8日にサンディエゴに帰港する予定。海軍によると、同艦を旗艦とする空母打撃群では、洋上任務中に米兵による自殺未遂が8件あった。国防総省によると、派遣期間中に寄港せず260日を超えて連続航行し、最長記録を更新した。
日頃から演説でメディアを批判しているヘグセス氏は、記者らがリンカーン打撃群の乗員を戦争の英雄ではなく、機能不全や任務失敗の象徴に仕立てようとしていると非難した。その上で、イラン戦争での功績をたたえるトランプ米大統領からの表彰状を授与した。
ヘグセス氏によると、リンカーンの戦果には、イランの軍艦64隻の撃沈、対艦巡航ミサイル21発の破壊、3693回の戦闘出撃、巡航ミサイル「トマホーク」450発の発射、イランに対する137万ポンドの弾薬使用が含まれる。
同氏は、激しい戦闘作戦の展開ペースにもかかわらず、死傷者も航空機事故もなかったと述べた。
海軍の派遣期間は通常6─9カ月だが、紛争時には延長されることがある。長期派遣中のメンタルヘルスの問題は、米海軍にとって長年の課題となっている。
ヘグセス氏は、空母の帰港を前に「皆さんと帰宅の間に立ちはだかっているのは私だけだ」と冗談を飛ばし、派遣期間を繰り返し延長する命令に署名したのも自分だと語った。
「皆さんには家族に会う権利があり、一刻も早く会うべきだ」と述べ、自身は「帰港する途中で少しだけ会い、ただ感謝を伝えたかった」と説明した。