Jonathan Allen

[7日 ロイター] - 米南部テネシー州で死刑執行の失敗後に意識を回復したクリスタ・パイク死刑囚(50)が「怒りと混乱」の状態にあり、肺炎や腕の深刻な腫れなど重い症状に苦しんでいる。弁護団が7日明らかにした。

弁護団によると、パイク死刑囚は6日に意識を取り戻し、会話が可能になった。州当局が自分を処刑しようとしたことを認識している一方、自身に何が起きたのかを尋ねたり、被害者遺族について質問したりしているという。

現在も病院のベッドに拘束された状態で、飲食や嚥下(えんげ)ができず、肺炎を患っている。著しく腫れた両手と両腕は動かせず、失われた運動機能が回復するかどうかも不明とされる。弁護団は「長い回復への道のりになる」と説明した。

パイク死刑囚は1週間前、テネシー州の刑務所で薬物注射による死刑執行を受けたが、2回投与されたペントバルビタールで死亡せず、意識不明の重体となって病院に搬送された。同州では今年5月にも別の死刑囚の執行で静脈確保に失敗する事案が発生しており、リー州知事は年内の死刑執行を停止して調査を進めている。

また州裁判所は7日、執行に使用された注射器や薬剤関連資料、内部通信記録などの保存を州当局に命じた。弁護団は執行に使われた薬剤の成分分析などを要求。さらにパイク死刑囚を終身刑に減刑するよう求めている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。