現代の土木工学の手法を2800年前の建造物に直接適用できる

コナドゥは、今回の研究が「アフリカの角北部におけるこうした建築システムの起源をアラビアに求める従来の見方」に異議を唱えるものだと述べた。

そのうえで、考古学者たちは「この地域に残る多層宮殿、都市住宅、石碑が示すように、記念碑的な建築や地域独自の工学技術には、長い歴史を持つ在地の伝統があったことをすでに指摘している」と説明した。

コナドゥは、今回の研究結果について、「約3000年前、アフリカの建築者たちは高さ、材料、荷重を巧みに計算していた」ことを裏付けるものだと述べた。

タナージはまた、今回の研究によって、古代の高度な工学技術に対する見方も広がると述べた。これまでこうした議論では、エジプト、メソポタミア、ギリシャ、ローマに焦点が当たることが多かったためだ。

タナージは「しかしイェハは、アフリカと南アラビアの建築伝統が交わったエチオ・サバ文化圏にも、同じように高度な伝統が存在していたことを示している」と述べた。

BTUで構造解析・構造動力学を担当し、今回の研究を主導したマルティン・ドリースナーは、「構造工学の専門家にとって……現代の土木工学の手法を、2800年前の建造物に直接適用できることは特に興味深い」と述べた。

「これは、数値シミュレーションが、従来の土木工学にとどまらず、幅広い分野で有効な手法であることを示している」

【画像】考古学者が発見した、エチオピアで世界最古級の「超高層建築」のイメージ図
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