SBI VCトレードは2026年9月2日、暗号資産取引サービス「VCTRADE」におけるステーキング報酬を、円建てステーブルコイン「JPYSC」で受け取れるサービスを開始。対象となる銘柄をVCTRADEの口座に保有していると保有数量に応じて自動的に受け取れる報酬(ステーキング報酬)として、JPYSCを選べるようになった。
JPYSCとは、SBIホールディングスとスターテイル・グループが共同開発し、SBI新生信託銀行が発行する信託型ステーブルコイン(※)のことで、日本円と1対1の価値に連動する設計となっている。
※法定通貨などの資産と価値が連動するよう設計されたデジタル資産。JPYSCは資金決済法上の電子決済手段に該当する信託型ステーブルコイン。
今回のサービスではイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)など全16銘柄(2026年10月現在)のステーキング報酬をJPYSCで受け取れるほか、受け取ったJPYSCを日本円に換えて出金することも可能だ。その日本円でビットコインやイーサリアムなども購入できる。
さらに、保有するJPYSCを同社に貸し出す「JPYSCレンディング(貸コイン)」を活用して、年率1〜3%程度の利用料を受け取る選択肢もあり、管理・運用の幅が大きく広がったといえる。暗号資産は価格が激しく変動することもあるため、ステーキング報酬を管理する際の選択肢としてステーブルコインのJPYSCが増えることは、利用者にとって大きなメリットとなるだろう。
SBI VCトレードによると、このサービスが登場した背景には、利用者からの要望があったという。同社の「BITPOINT」では、すでにステーキング報酬を日本円で受け取れるサービスを提供しているが、この12月末をめどにVCTRADEに統合されることから、「VCTRADEでも円建てで受け取りたい」というユーザーの声が拡大。今回のサービス提供に至ったのだ。
利用方法はいたってシンプルで、VCTRADEのマイページで「ステーキング報酬の受取方法」をJPYSCに設定すれば、翌月の報酬から反映される仕組みだ。報酬は受取日の午前7時時点の同社販売所価格で日本円に換算され、1円=1JPYSCとして口座に付与される。
JPYSCは今後、国内外の送金・決済などさまざまな用途への展開が見込まれている。さらに9月にはJPYSCの裏付け資産の一部で日本国債の運用を開始することも発表されているように、暗号資産と円建て資産を行き来する接点が増えれば、デジタル金融と既存の金融サービスの垣根は確実に下がっていくはずだ。
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