Mireia Merino
[マドリード 1日 ロイター] - スペインのフェリペ国王が今月、モロッコと領有権を争う北アフリカの飛び地セウタとメリリャを訪問すると、王室関係者が1日明らかにした。今夏の国境危機を受けて緊張している両国関係が一段と悪化する可能性がある。
国王とレティシア王妃は13、14日に当地を訪問する。訪問は在位12年で初めて。セウタでは7月下旬、モロッコから7万2000人以上の移民が殺到する事態が発生していた。
モロッコ政府は両市がスペインに占領されていると見なし主権を主張しており、かねてからスペイン王室による訪問に反対している。
スペイン政府は戦略的拠点である両市を自国領土の不可分の一部と位置付けている。セウタは17世紀、メリリャは15世紀からスペイン領となっている。
国王はセウタで移民流入が始まって以降、公の場で発言をほぼ控えており、2週間前に初めてセウタに言及した際には現地で市民保護活動に携わる職員を称賛した。
ただ、フランスのマクロン大統領を国賓に迎えて9月29日に開かれた公式晩さん会では、欧州諸国はスペインに対してより強い連帯を示すべきだったと述べ、セウタの状況は「容認できない」との考えを示した。