Michel Rose Charlotte Van Campenhout Marc Leras

[パリ 1日 ロイター] - フランス各地で教員不足や校舎の老朽化に抗議する高校生らのデモが広がり、1日は南部マルセイユなど各地で放火や警官隊との衝突が相次いだ。これまでに数十人が負傷し、10代を中心に数百人が逮捕された。

抗議活動は先月に首都パリ周辺で始まり、全国に拡大した。当初は学校の封鎖が中心だったが、各地で暴力行為が増加。少なくとも2校で火災が発生したほか、車両への放火や警官隊との衝突も起きている。

生徒側は、教員不足や老朽化した校舎の改善を要求するとともに、警察が催涙ガスやゴム弾発射銃を使用するなど過剰な対応を取っていると批判している。

一方、政府は1日に危機管理会議を開催。首相に近い関係者が明らかにした会議の概要によると、情報機関は抗議運動の発端について「極左政党LFI(不服従のフランス)と関連勢力によって組織された活動」と分析した。

政府は、抗議運動が学校封鎖から都市部での暴力へと変質する「転換点」に達したとの認識を示した。ヌニェス内相は、一部地域では騒乱を起こす集団が学校から学校へ移動して暴力行為をあおっていると指摘した。

またジェフレ教育相は、学校が封鎖された場合にはオンライン授業に切り替えるよう求めた上で「暴力によって、生徒が教育を受ける基本的な権利を奪うことはできない」とXに投稿した。2日には教職員組合や保護者団体、生徒団体の代表者と会談する。

政府は暴力行為を非難する一方、高校が抱える問題については認識し、対応する必要があるとの立場を示している。

これに対しLFIは、抗議活動を主導したとの政府側の見方を否定。同党のルイ・ボワイヤール議員は「LFIは常に非暴力のデモを主張してきた。政府はこれを政治的な争いにすることで、高校生を侮辱し、抑圧し、火に油を注いだ。こうした不満は警棒では解消できない。若者たちに配慮を示すことで対処すべきだ」と訴えた。

1日は南部マルセイユで特に事態が激化し、ビクトル・ユゴー高校では、生徒がごみ箱にガソリンを投げ入れようとした際、教員2人に誤ってガソリンがかかった。検察当局は当初、2人が襲撃され「ガソリンを浴びせられた」と発表していた。同市のサンテグジュペリ高校では、数百人の若者が消防隊員を消防車から退避させた後、車両に放火した。

西部ナントでは学校1校が放火され、北部ルアーブルでも学校の外壁が火災で損傷した。東部ストラスブールでは少なくとも車1台が放火され、南西部トゥールーズでは若者らと機動隊が衝突した。

パリ郊外サンドニでは、多数の若者が警察隊の前に集まり、生徒の1人が「催涙ガスを浴びずに話し合うことはできないのか」と書かれたプラカードを掲げた。

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