Fernando Cardoso

[サンパウロ 1日 ロイター] - ブラジル大統領選の投票前最後となる注目のテレビ討論会が1日、中止された。有力候補の左派ルラ大統領と右派のフラビオ・ボルソナロ上院議員がともに欠席を決めた。

ボルソナロ前大統領の長男であるフラビオ氏は当初、4日の第1回投票を前にした選挙戦最後のイベントとなるTVグローボ主催の討論会に出席する予定だった。しかし、今年の討論会を全て欠席してきたルラ氏が今回も出席を見送ったことを受け、開始のわずか数時間前に参加を取りやめた。

フラビオ氏は今週、「この選挙戦で私の唯一の対立候補はルラ氏だ。討論したい相手は彼だ」と述べた。

TVグローボは声明で、欠席候補への言及制限など、事前に合意していた討論会のルールを変更する司法判断が直前に示されたため、中止したと説明した。

テレビ討論会はかつて、数十年に及ぶ軍事独裁政権を経たブラジルの民主主義の象徴とされてきた。今回の中止は同国の政治におけるテレビ討論会の役割低下を示すもので、第1回投票を数日後に控え、有権者は政策を巡る論争を見比べる機会を失った。

ルラ氏は第1回投票に関する主要世論調査の全てで首位を維持している。フラビオ氏との決選投票になる可能性が高いと見据える中、自身に攻撃が集中しかねない、右派が大半を占める候補者たちと同じ壇上に立つことを避けてきた。

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