[1日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派と戦うサウジアラビア主導の連合軍は1日、イスラム教聖地の一つ、メディナにある変電所が今週、フーシ派の攻撃を受けたと明らかにした。変圧器1基が停止したが、電力網への影響はなかったという。
連合軍によると、メディナの変電所への攻撃があったのは9月29日で、ドローン(無人機)の残骸などを調査した結果、攻撃の計画と実行にフーシ派が関与したことが確認された。この変電所は、イスラム教の重要な聖地の一つである「預言者のモスク」に電力を供給しているという。
フーシ派系のサバ通信によると、フーシ派の軍関係者は連合軍の主張を「うそ」として否定した。
その後、フーシ派はイエメンの首都サヌアなどでサウジの攻撃があったと明らかにした。
サウジ側は攻撃を確認していないが、サウジの支援を受けるイエメン政府軍の報道官は、連合軍がサヌアで「価値の高い標的」を攻撃したと述べた。詳細は明らかにしなかった。
サウジとフーシ派の間ではこのところ戦闘が激化しており、国連が仲介した2022年の停戦で越境攻撃がほぼ停止して以降、最も深刻な状況となっている。
フーシ派が7月にサウジに対する海上封鎖を宣言し、サウジ領内や船舶への攻撃を開始したことで、戦闘が再開した。フーシ派はイエメンの紅海沿岸でも支配地域を大幅に拡大した。
連合軍はメディナへの攻撃について、2大聖モスクを標的にし、世界のイスラム教徒を「挑発」しようとするフーシ派による度重なる行為の一環だと主張。聖地と巡礼者を守るための措置を継続するとした。
連合軍はまた、フーシ派がサウジ南部の都市ハミスムシャイトに向けて発射した弾道ミサイルを迎撃し、破壊したと発表した。被害や死傷者の詳細は直ちには明らかにしなかった。
地元当局者は、フーシ派が南部アデンにあるサウジ主導連合軍司令部も複数の弾道ミサイルとドローンで標的にしたと述べた。連合軍とフーシ派からのコメントは直ちには得られていない。