(発表者側の申し出により、本文4段落目のコメ類の下落率を「05年1月以来」から「05年2月以来」に訂正します)
Takahiko Wada
[東京 2日 ロイター] - 総務省が2日に発表した東京都区部の9月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比2.7%上昇した。政策要因による押し下げ効果が剥落し、伸び率は前月の1.8%から大幅に拡大して2025年11月以来の大きさとなった。市場では、飲食料品について、値上げが多く実施された割に伸びは「そこまで強くない」との声が出ている。
9月は、第一子保育料無償化開始から1年が経ったことや水道基本料金無償化が終了したことで、前年比での指数上昇を抑えていた要因が剥落した。
制度要因以外では、秋の大型連休が長かったことなどから宿泊料が4.6%上昇とプラスに転じた。家庭用耐久財は、電子レンジ、ルームエアコン、洗濯機などがけん引し5.9%上昇。教養娯楽用耐久財は、半導体価格の高騰でノートパソコンやタブレット端末が値上がりし7.0%上昇した。
生鮮食品を除く食料は3.6%上昇で前月と変わらず。コメ類が19.8%と05年2月以来(訂正)の大幅な下げとなったものの、原材料・物流費の高騰などにより回転すし、外食のハンバーガーなどの上昇が影響した。
財・サービス別では、サービス価格が2.3%上昇。2%台になるのは25年8月以来。宿泊料や外国パック旅行費が押し上げにつながった。
対象529品目のうち、上昇が374、下落が105、変化なしが49、非調査対象が1。上昇品目は前月の352を大きく上回った。
総合指数の上昇率は前年比2.7%(前月1.9%)で25年11月以来の高い伸び、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は3.0%(同2.0%)で25年8月以来の3%台となった。
<食料、コメの影響除けば小幅の加速>
都区部CPIの急加速は制度要因によるところが大きく、飲食料品の値上げの影響は限定的だったとみられる。帝国データバンクによると、9月は4923品目の飲食料品で値上げが実施された。
UBS証券の栗原剛次席エコノミストは、生鮮を除く食料からコメを除いた上昇率は4.3%上昇と、8月の4.2%上昇から小幅の加速にとどまると分析。「食料がコメの影響を除いてもそこまで強くなかったことが気がかりだ」とする。東京都特有の制度要因がない9月全国CPIについては、コアが1.8%上昇(前月は1.7%上昇)、コアコアが2.2%上昇(同1.9%上昇)と見込む。
ただ栗原氏は、長雨やエルニーニョ現象などで食料インフレは加速するとの見方は維持し、日銀は12月に追加利上げすると予想している。