[サンティアゴ 30日 ロイター] - チリのカスト大統領は30日、歳出を前年比1.5%増やす2027年予算案を発表した。財政規律維持の方針を掲げる一方、景気回復、投資、雇用創出の加速を目指す。

3月の就任後初となる予算案について、歳出は政府の財政赤字目標に整合する水準を維持し、成長、治安、社会保障給付を優先するとテレビ演説で説明。

「政府は歳出が0─1%増加すると予想していた」とし、「経済の再活性化、投資、雇用を加速させるため、さらに0.5ポイント上乗せすることを決めた」と説明した。

カスト氏は、国内の求職者は約98万人で、失業率は3年半以上にわたり8%を上回っていると述べた。

一方、財政課題の解決策は緊縮財政だけではなく、財源を確保した上での的を絞った支出だと指摘。歳出1000ペソのうち600ペソ超が、既に年金、医療、教育など、政府が守る方針の分野に充てられていると説明した。

予算案には警察官の採用、刑務所向け支出、移民や組織犯罪などの課題に対応する費用も盛り込まれ、選挙戦の中心争点だった治安と公共秩序の重視が反映された。

政府は30日に議会に予算案を提出。議会は60日以内に、予算案と27年の関連借り入れ法案を審議・修正・承認する。

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