[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は30日、インフレ率を目標に戻すために極めて必要な取り組みが続く中、経済動向次第で連邦準備理事会(FRB)が再び利上げすると予想していると述べた。
ニューヨークの外交問題評議会で行った講演で、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの見通しが示されたことについて「あの会合が開かれた水曜日時点で入手していた情報に基づく、その時点でのスナップショットだ」と述べた。
また「インフレデータに関する私の基本的な受け止めは、インフレは依然として高すぎるということだ」とし、直近のデータもこの見方を変えるものではないと述べた。
さらに、10年以上の連銀総裁の在任期間に触れ、「最初の5年間に、インフレが高止まりする状況に5年間も耐えることがあるかと聞かれたら、絶対にない、そんなことが起きるはずはないと答えただろう。それでも今、われわれはそうした状況にある」と語った。
ただ、「金融政策は機能し得ると分かっている」と述べ、インフレ率を目標に戻すことができるとの認識を示した。
29日には、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が年内の利上げを見込むとしつつ、9月のFOMCで利上げした後、現時点で追加引き締めを急ぐ必要はないとの見解を示したことを受け、市場の利上げ観測は後退していた。
FRBが利上げを進める中、債券利回りも急上昇している。理論上はこれが景気の抑制につながり、インフレを抑えるFRBの取り組みを後押しする可能性がある。FRB当局者はこうした利回り上昇について、景気見通しへの楽観、旺盛な人工知能(AI)投資を背景とした資金争奪、エネルギー市場を混乱させている中東情勢を巡る不透明感が要因だと指摘している。
カシュカリ氏は「市場が発している信号をやみくもに退けたくない。市場は今、政策金利をわれわれの想定以上に引き締める必要があるかもしれないと示唆している」と指摘。「注視はしたいが、盲目的に追随したいわけでもない。市場がそう判断する背景にはさまざまな要因があるからだ」と述べた。