Noriyuki Hirata
[東京 30日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 156.88/156.92 1.1342/1.1346 177.99/178.00
午前9時現在 157.41/157.44 1.1340/1.1342 178.53/178.54
NY午後5時 157.28/157.31 1.1340/1.1343 178.36/178.41
午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場終盤より安い156円後半だった。月末、四半期末、半期末が重なったことで、交錯する実需のフローの影響で値幅を伴って上下した。朝方は年金勢などのリバランスに伴う売り圧力が観測された一方、午後には実需の買いが押し返したとみられる。日本時間の今夜には米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えており、徐々に様子見も強まった。
原油価格や米長期金利の動向への関心は引き続き高いが、半期末の東京市場では実需のフローに振らされる相場付きとなった。仲値にかけて輸入企業のドル買いが先行したが、その後は、年金勢などによるリバランスのドル売りが強まって157円の節目を割り込むと、ストップロス(損失覚悟のドル売り)を巻き込んで下げ足を速めた。正午前には一時156.38円に下落した。
日銀の利上げペース加速への警戒感がくすぶり、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産構成見直しへの思惑が根強い中、一部投機筋の投げを誘ったとの見方もあった。片山さつき財務相のネット番組出演が市場の一部で話題になり、高市首相はリフレ派でないと強調する政府発信の変化の背景に米国の存在があるとの思惑が蒸し返したとの指摘も聞かれた。
午後にかけて売りが一巡すると、徐々に水準を切り上げて再び157円を回復し、もみ合いに移行した。市場では、この時期は持ち高調整の動きが出やすいとして「本当のトレンドが出てくるのは、少なくとも米雇用統計をみてからではないか」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト)との指摘があった。
今夜には米PCEの発表がある。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ動向を判断する上で重視する指標で、注目度は高い。FRBの金融政策をめぐっては、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が前日、利上げに慎重な姿勢を示し、10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は五分五分に低下する場面があった。