Antoni Slodkowski Tom Balmforth
[国連/ベルリン 27日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相とドイツのワーデフール外相が26日、ニューヨークで開かれた国連総会に合わせて会談した。両国外相の会談は、ロシアが2022年にウクライナ侵攻を開始して以降初めて。
ドイツとロシアの関係は侵攻開始以降、冷え込んだままで、8月にドイツ東部ライプチヒ・ハレ空港で爆発物を積んだドローン(無人機)が見つかった事件を受け、さらに緊張が高まった。
ラブロフ氏は会談後の記者会見で、ドイツ側から公式声明で既に公表されている内容以上に新たな情報は得られなかったと述べた。
それでも、両国の当局者によると、両外相は2国間関係やウクライナ戦争について協議した。
ドイツ代表団の関係者によると、ワーデフール氏は「黒海経由の穀物輸出に関する合意に向けて可能な限りの努力」をするようラブロフ氏に求めた。
ラブロフ氏は会見で、黒海の航行の安全確保に向けた提案についてインド、エジプト、トルコと2国間協定の可能性も含め協議してきたと述べた。
ドイツ政府は今月、ライプチヒで起きたドローン攻撃未遂について、ロシアに責任があると結論付けたと発表し、報復措置として、ベルリンにあるロシア領事館と文化センターを閉鎖した。
代表団関係者によると、ワーデフール氏は会談で、ロシアに対し「ドイツ、欧州、北大西洋条約機構(NATO)に対する危険なエスカレーションの道を放棄する」よう求めた。
また、ライプチヒでの攻撃未遂やさらなるハイブリッド攻撃のような事件があっても、ウクライナを支援するドイツの決意は揺るがないと述べたという。
ワーデフール氏は27日、独公共放送ARDのインタビューで、ラブロフ氏と会談したのは安全保障上の懸念と深刻化する食料輸出危機への対応が理由だったと説明した。
ライプチヒでのドローン攻撃未遂について、一線を越えるもので、ドイツには自国を防衛する用意があることを直接伝える必要があったと強調した。
また、会談のもう一つの理由として「多くの同僚、特にグローバルサウスの同僚から、ロシアと話すよう求められた」とし、「飢餓の脅威が迫っている。だからこそ私は黒海での停戦を訴えている」と述べた。