Trevor Hunnicutt

[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領は23日、訪米した中国の習近平国家主席を首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地で出迎えた。貿易、技術、イランを巡って緊張が続く米中両国の駆け引きが繰り広げられることになる。

約3年ぶりに3日間の日程で訪米した習氏が乗った航空機の脇には長さ約30メートルの赤じゅうたんが敷かれ、トランプ氏とメラニア夫人が習氏と夫人の彭麗媛氏を出迎えた。

C-SPANによると、米大統領が外国首脳を同基地で出迎えるのは、オバマ大統領(当時)が2015年にローマ教皇フランシスコを出迎えて以来11年ぶりで、通常の外交儀礼を破る異例の対応となった。

両首脳は笑顔で握手すると、軍楽隊が演奏し、儀礼用の大砲が発射される中、互いにあいさつを交わした。

ベッセント財務長官は米FOXニュースに対し、中国の何立峰副首相との間で、11月10日に期限を迎える貿易休戦を2カ月延長し、来年1月10日までとすることで合意したと語った。在ワシントン中国大使館はコメントを控えた。

<低い期待値>

一方、習氏の訪米で幅広い分野での突破口が開かれるとの期待は乏しい。両国は台湾から麻薬、レアアース(希土類)に至るまで、幅広い問題で対立している。

関係者によると、習氏は米国側が避けたいと考える台湾の領有権問題を強く提起する可能性が高い一方、トランプ氏は中国が反対する輸出規制を堅持する構えだ。

ただ、24日に予定されている協議では、特定分野での関税引き下げ、麻薬取引に関する協力、軍同士の対話拡大などで合意が得られる可能性はある。

関係者によると、トランプ氏は中国で拘束されている一部の米国人らの解放も求める見通し。両国はまた、激しく競争する一方で危険性が懸念される人工知能(AI)分野についても、対話拡大で合意する可能性がある。

今回の会談は、トランプ氏にとって難しい局面で行われる。対イラン戦争への国民の不満が広がる中、支持率が低下しているためだ。習氏も国内で課題を抱えているが、貿易が力強く伸びており、相対的に強い立場での訪米となる。

習氏の訪問中には、テクノロジー業界の首脳を招いた公式夕食会、戦闘機の編隊飛行を含むホワイトハウスでの軍事式典、独立宣言と憲法の原本が保管されている国立公文書館の訪問などの催しも行われる予定。

24日の夕食会には、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO、オープンAIのサム・アルトマンCEOなど、米中両市場で重要な企業のトップが出席する。

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