適度な運動を習慣的に行うことには、さまざまな健康効果がある。新たな研究では、がん患者の生存率を高め、再発リスクを下げる可能性が示された。

『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン』に掲載された研究で、台湾の研究チームは世界各地で行われた研究123件(うち臨床試験21件)を分析した。

その結果、治療や健康管理の一環として運動に取り組んだ人は、運動をしなかった人に比べ、死亡リスクが23%、がんの再発リスクが17%低かった。

さらに、運動をした人では、病気による全死亡リスクが18%低かった。もともと診断されたがんによる死亡リスクについては、指定された運動プログラムの70%以上を実施した人で26%低かった。

研究チームは今回の結果について、「計画的な運動がQOL(生活の質)の改善だけでなく、生存率の向上や再発リスクの低下にもつながる可能性があり、がん治療における有効な補助療法として、計画的な運動を取り入れることを後押しするものだ」としている。

医師でコイン・メディカルの共同創業者であるルーシー・フーパー医師は、「がん治療では、再発リスクを数ポイント下げるだけでも、新薬や化学療法などの治療法が推奨されることがある。それを考えれば、今回示された運動の効果は非常に大きい」と指摘。「もし運動が薬で、これほどの効果があるとすれば、大ヒット商品になっているだろう」と述べた。

がんは世界の主要な死因の一つであり、化学療法などの治療を受けた後でも、患者の20~40%で再発や別のがんが生じるとされる。運動が疲労を和らげ、一部の患者のQOLを改善することは知られているが、研究チームは生存率や再発への影響についても調べた。

「運動を治療計画の一部に」
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