Anthony Deutsch
[オランダ、ハーグ 16日 ロイター] - フィリピンでの大統領在任中などに実施した薬物犯罪対策を巡り、人道に対する罪で起訴されたドゥテルテ前大統領(81)が16日、国際刑事裁判所(ICC)の裁判に初めて出廷した。裁判長は、ドゥテルテ氏の年齢や健康状態を踏まえ、今年11月に開始予定の公判を短縮する方法を検察側に検討するよう求め、各当事者が証人の数を制限し、重要な証拠に焦点を当てるよう要請した。
ドゥテルテ氏はこの日、黒のスーツに白いシャツ姿で登場。出廷中に発言の機会はなく、静かに座り、時折水を口に含んでいた。立ち上がって傍聴席の家族に手を振る場面もあった。
ドゥテルテ氏の弁護人は、検察側による開示の量が膨大で、数万点に及ぶ証拠を期限内に精査することはできないと主張した。弁護団は、ドゥテルテ氏の認知機能が低下しており、健康状態も良好でないとしている。
ドゥテルテ氏は2016年─22年に大統領を務めた。検察側は、ドゥテルテ氏の取り締まりで最大3万人が殺害された可能性があるとしている。ICCは今年1月、ドゥテルテ氏の健康状態は審議に十分耐えうるとし、拘置所からのビデオリンクによる参加ではなく、出廷を求めていた。