Siyi Liu Nidhi Verma
[シンガポール/ニューデリー 16日 ロイター] - サウジアラビアは、紅海に通じる主要な原油パイプラインがドローン(無人機)攻撃で損傷したことを受け、アジアの製油業者向けにオマーンのソハール港沖での洋上積み替えを通じた出荷を提案している。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。
それによると、国営石油会社サウジアラムコは代表的な油種アラブ・ライトに加え、アラブ・ミディアムとアラブ・ヘビーについて、ホルムズ海峡の外側に位置するソハール港沖で積み出す形でアジアの長期契約先にオファーした。
こうしたオファーは、アラムコが同海峡の外側での積み替えに向け、より多くの原油を湾岸から搬出していることを示している。同社はアジアの買い手に対し、アラブ・ミディアムとアラブ・ヘビーについてここ数週間で少なくとも2回、同様のオファーを行った。
アラムコはコメントを控えた。
調査会社エナジー・アスペクツの衛星追跡データによると、サウジは過去1週間で、ペルシャ湾内のラスタヌラおよびジュアイマ両ターミナルにおける原油の1日当たり積み出し量を超大型原油タンカー(VLCC)2隻分に相当する400万バレルに倍増させた。
ケプラーのデータによると、16日には合計800万バレルを積載できるVLCC4隻がラスタヌラで積み込みを行っていた。
サウジはイラン紛争によりホルムズ海峡の船舶航行が大幅に制限されて以来、東西パイプラインを通じて原油を紅海沿岸のヤンブー港へ迂回させて輸出を行ってきた。
同国政府は11日、無人機攻撃による損傷を受けて同パイプラインの稼働を停止した。
今月に積み込みを予定していたアジアの買い手の少なくとも1社は、ヤンブー港からの出荷が遅れるとの通知をアラムコから受けたと述べた。遅延の期間は記されていなかった。